2014年4月15日火曜日

龍野取材日記:番外編


龍野アートプロジェクト2013Arts and Memories
展示会場でのゲリラライブ音源

2013年11月24日(日)場所:うすくち龍野醤油資料館裏蔵


ソプラノ歌手の泉萌子さんに三木露風ゆかりの土地である龍野にて、童謡「赤とんぼ」を歌って頂きました。龍野は山に沈む夕焼けが本当に見事な土地です。









泉萌子
ソプラノ歌手
京都市立芸術大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻卒業






2014年4月5日土曜日

龍野取材日記2

末廣醤油の品質管理室長の木村さんと黒島さんと高橋さん

7月26日(金)場所:末廣醤油

web・グラフィックデザイナーでもあり、醤油・オリーブオイルソムリエである黒島慶子さん、職人醤油の代表である高橋万太郎さんが龍野の末廣醤油へ来てくださり、末広醤油の社長と品質管理室長である木村さんと共に醤油にまつわるお話をしました。

末廣醤油は西村が2013年春から醤油を勉強する為に訪問、取材をしている醤油屋さんで伝統的な醤油作りと天然醸造にこだわって製造されている醤油屋さんです。



  末広醤油の社長ご自宅の客間での楽しいお話から
  次は場所を移し末廣醤油の工場へ


黒島:香りがあまいですねー。
木村:そうですか!
黒島:澄んでいますしね。いい菌が住む環境なんだろうなぁって思います。
木村:あぁ、それはあるかもしれませんねぇ。
西村:やっぱり、蔵によって香りも違うのですね。
黒島:違いますね。地域が変われば、地域によっての傾向があります。


  末廣醤油の社長さんとはここで一旦お別れ
  杜氏の木村さんの案内のもと工場のさらに奥へ
  そして、話は進み木村さんによる麹から生まれる酵素の話へ  

 
木村:ある日、気がついて、自分が大学生になって、発酵とか興味がでてくるでしょ? 
   で、アルコールの発酵の話をしたりする。
   みんなへの説明の為に結構うけるネタが2つあって
   おじちゃんには、1つは正倉院の巫女さんの話で神酒を説明するんです。

   みんな一生懸命麹を作って、それは酵素を得たいから。
   酵素はこう働くって説明したい最初の入り口。
   
   昔、お酒って飲めんかったんですよ。
   それがね、かわいい女の子が正倉院に集められて
   ご飯をくちゃくちゃ噛まれて、ぷっと出して、そしてそれを溜め込むんですよ。
   そしたらね、ある日ね、すぅーっとお酒ができてね
   それを天皇さんが飲みよったんですよー。
   
   おじさんたちは、は!って

高橋:なりますねぇー
全員:あはははははははっ

  
木村:子供さんには、はじめ人間ギャートルズ。
   ギャートルズには、さる酒の話が出てくるんです。

   おさるさんは、よそに狩猟に行って、ここに果物があるって本能的にわかっとって
   悪い事に、仲間には知らせたくないやんね。取られちゃう。
   自分はお腹いっぱいで食べれないけれども、ちょっと食べたいから
   口をこないなって(果物をほおにつめて)帰ってくる。
   で、こないな姿をみられると。。どこでどこで?取ってきたんって聞かれるから
   帰りがけの木の穴の開いたところに、ぷいってはいてしまう。
   おさるには、気の毒やけど、ちょっと記憶力が乏しいらしいので、忘れる。 
   
   ある日、誰かが見つけて、お酒になっているのを見つける。
   それが、さる酒。

高橋:それがギャートルズに出てくるんですか?
木村:出てくるんですよー。
全員:へぇー
木村:それで、ぐうっと引っぱって酵素の話に結びつけるのです。
黒島:なるほど、確かにわかりやすいですね!
木村:とにかく。酵素はすごいでしょ!すばらしいでしょー。
   という事を親善大使みたいに使命感をもってやっているのであります!


   つづく

         
*唾液に含まれるアミラーゼという酵素が穀物のデンプンをブドウ糖という小さな成分に
 変える。そして、ブドウ糖と酵母が結びつき二酸化炭素とアルコールを作り出して
 お酒ができる。この場合は、小さな糖に分解しないと、お酒は作ることができない。 
 醤油づくりでは麹から酵素がつくられ、様々な働きをしてくれます。



末廣醤油
醤油の本場、兵庫県たつの市で、伝統的な醤油造りをおこなう醤油屋。
龍野「淡紫」が五つ星兵庫に選定されました。

木村俊一
末廣醤油に勤めて27年
品質管理室長
発酵に関する様々な世界に興味を持ち感動をしながら働かれている。

高橋万太郎
職人醤油 代表
各地の醤油蔵の訪問件数は300以上

黒島慶子
Web & グラフィックデザイナー
醤油 & オリーブオイルソムリエ

西村知子
日本各地を住み渡り、土地と土地に住む人々と交流を持ちながら作品制作をしている。




*次回は、場所を変えて井戸麹店のお話をお伝えします。